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- ■発行日:2011年12月19日
- ■定価:2,940円(税込)
- ■安保 秀雄 著
- ■B5変型判
- ■248ページ
- ■日経BP社
- ■日経BPマーケティング
- ■ISBN:978-4-8222-6256-3
- ■商品番号:192250
ITによる業務変革の「正攻法」
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内容紹介
ビジネスとIT部門を変える、成果を挙げた手法と進め方を公開
情報システム部門(IT部門)はこれまで以上にビジネス変革への貢献が求められています。
そのためにはまず、システム部門自身を変えなければなりません。
数々の手法を使い、部員の意識を変え、ビジネス変革に挑戦してきた、JFEスチールの取り組みの全貌を一冊にまとめました。
【人と組織を情報でつなぎ“壁”を崩す】
変革の原則はシンプルです。企業間、部門間、担当者間で情報を共有し、一歩一歩変えていくことです。
基幹系システム統合、サプライチェーン改革、品質向上、すべてにこの原則が貫かれています。
【成果を挙げた手法と手順の詳細を開示】
概念データモデリング、アプリケーションポートフォリオマネジメント、インダストリアルエンジアリング、サプライチェーンプランニング、ナレッジマネジメント。
いずれも新規の手法ではありませんが、これらを使いこなしている企業はまだ多くはありません。
本書はこうした手法を実務に適用する場合の進め方を詳しく紹介しています。システム部門が自信を持って変革を乗り切るための実践事例集です。
□経営とシステムの統合 業務に必要なデータを明確にして経営統合に伴う基幹システム刷新に成功・・・概念データモデリング(CDM)
□システム企画 システムの全体像を俯瞰し、「ビジネスに貢献できる領域」を探し出す・・・アプリケーションポートフォリオマネジメント
□生販計画の連携 営業と製鉄所を結び、販売・生産計画を素早く立案へ・・・サプライチェーンプランニング
□サプライチェーン実行 分断されていた工程情報と納入情報を統合・・・Webによる情報共有
□グループ会社支援 ERPパッケージ導入の失敗を受け、5日間で立て直し案を作成・・・CDM
□意識改革 システム部門で障害撲滅運動を持続、ミッションを自ら再検討・・・ナレッジマネジメント
目次
【第1章】 JFEグループの今
〜人と組織をつなぎ業務変革に挑戦
<1-1> 統合と変革を同時実行
<1-2> 持続的な業務変革サイクルを回すための基盤を構築
<1-3> ITによる業務変革を進める部門を設立
【第2章】 変革の起点「J-Smile」
〜業務に必要なデータを明確化 営業と製鉄所を連携する仕組みを構築
<2-1> システム統合の“常識”を破る
安定なデータ構造を導く
「データがシステムを決める」
業務ロジックとSQL文を完全分離
実装の生産性を1.8倍に
「JavaならIBM汎用機が安い」
<2-2> 経営統合発表の3カ月前からプロジェクトは始まった
統合を機に情報システムの役割を変える
システム統合は「千載一遇のチャンス」
<2-3> 複数の候補からシステム統合手法を選択
「片寄せだったら現場は泥沼になっていた」
データ重視の方法を前提に検討
「これだ」と思った概念データモデル設計法
業務担当者の頭にあるビジネスを写し取る
<2-4> 新統合システムで組織をつなぐ
ビジネスの捉え方から抜本的に変えた新営業システム
商談情報や仕様検討を見える化
共通の製品仕様で営業活動を効率化
業務に必要なデータを新たに掘り起こす
製造仕様を考慮してコストを算出
最適設備運用によるものづくり力向上へ
データベースを作成してからアプリケーションを設計
用語やコード体系を統合
静かに終わったシステム移行
拡張・変更しやすい柔軟なシステムを作る
意識改革のために1万人をトレーニング
【第3章】 変革の基盤づくり
〜業務とシステム全体を明確にして全社最適が可能な基盤・推進体制を作る
<3-1> ビジョンとコンセプトを作る
<3-2> ポートフォリオで業務とシステムを見える化
3カ月間、試行錯誤を行いながら議論を尽くす
合宿しながらアプリケーション・ポートフォリオを完成させる
業務を戦略・戦術・実行で分類
<3-3> 重点領域を明確にする
製鉄所には別のアプリケーション・ポートフォリオを用意
<3-4> 「個別に作らない」全社一体運営体制を整備
見える化が前提
製鉄所、製造所が互いに協力
システム化の順番の調整で苦労することも
アーキテクチャを守る番人になる
フレームワークでも個別開発を回避
テレビ会議などワークスタイル変革も支援
【第4章】 変革事例その1
〜サプライチェーン変革に着手 販売・生産計画を最適化
<4-1> 課題山積だった販売・生産計画
計画策定期間の半減目指す
販売と生産の連携機能が不十分
販売部門と生産部門をつなぐ
<4-2> 販売・生産計画の最適化に必要な情報を抽出する
概念データモデルを作成
需給状況や採算を考慮して計画立案
<4-3> データモデルに合うパッケージ製品を利用
データ入力の工数を算定
【第5章】 変革事例その2
〜分断されていた工程・納入情報を統合 顧客と営業・工場・物流部門をつなぐ
<5-1> 工程進捗情報を全社で共有
製鉄所のデータをJ-Smileに集約
実績情報の正規化と共通化
納期を顧客に即刻回答
営業のニーズに応えて素早く画面を調整
業務と画面を成長させる
<5-2> 納入業務をファクスからWebに
モデル化してからWebベースのシステムを構築
【第6章】 グループ会社の変革
〜ERP導入失敗から立ち直る5日間のモデリングで変革案作成
<6-1> ERPパッケージ導入を計画
ERP導入直後に顧客からクレーム
緊急でERPを改造、本稼働から10カ月後に廃棄
ギャップがあるのは分かっていた
親会社のJFE 建材が2005〜2008年にシステム再構築
<6-2> JFE建材フェンスも概念データモデル設計法を採用
現場の調整に時間をかける
リードタイム短縮に向け営業と工場が協力
<6-3> 製品群を導入し部品表も抜本改革
自社の理解が深まり意識が変わった
「仕様変更という嵐が来てもやり直せる」
慣れてくると全社が見渡せる
<6-4> グループ会社IT支援の方針
【第7章】 IT部門も変革
〜障害撲滅からシステムのプログラム構造改革へ SECIモデルを利用し意識改革
<7-1> 知識創造プロセスを実践する
ハインリッヒの法則で障害を分類
みんなが集まる“場”を作る
<7-2> システムのプログラム構造改革に発展
障害発生ゼロの週も出てきた
<7-3> IT部門のミッションを議論
【第8章】 インタビュー
〜JFEスチールの業務変革にかかわった キーパーソン・インタビュー
<8-1> 日本の企業には無限の知識創造力がある
従業員各人が創造プロセスに参加する
構想力と大局観を備えた知識を創るべき
ミドルをリーダーに育てる
<8-2> あるがままにビジネスを捉えれば変革を持続できる
働く人たちの意思疎通が可能になると業務連携の方法が変わる
「もの」と「こと」に着目して業務を簡素に捉える
安定な基幹系のデータを使い、しなやかに変化する情報系を作る
<8-3> 暗黙知と形式知の相互スパイラルで変革を継続
「場」づくりにはきっかけが必要
意識改革の取り組み方
組織で合意を形成しながら変化に適応
<8-4> 変革の継続が可能な仕組みを作る
業務部門出身者がIT に自信を持つ
業務とシステムは育てるもの
全社最適のための組織を整える
【第9章】 解説
〜概念データモデルを利用して業務変革の基盤を作る
<9-1> 自社のビジネスと強みを捉える
ビジネスをとらえる「システム思考」法
知的資産を見直すべき、蓄積・保護・活用を図れ
<9-2> 経営戦略に沿ったシステム再構築手法
システム再構築の手順、データ移行とテストが前提
<9-3> ソフトウエア危機脱出の処方箋
実世界のビジネスモデルをシステムに写し取れ
システム開発・改修が低コストに
<9-4> 情報システム部門の再生策
ベンダーに任せられないIT部門の三つの機能
情報システム部門の活動をビジネス改革に連動させる

